01平均的な一日のプロファイル ― 蓄電池の呼吸
掲載場所: 10年レポート 01 / 月次レポート 02
何を描いているか
対象月の30分ごとの計測値を、時刻別に平均した「典型的な一日」です。オレンジの面が発電、黒の破線が消費、青の面が買電。緑の線だけ右軸で、蓄電池の残量(SOC)を示します。
読み方
- 朝、日が昇るとオレンジ(発電)が黒(消費)を追い越します。この瞬間から余った電気で緑(SOC)が坂を登り始めます。
- 午後3時ごろにSOCがピーク(6月は平均78%)。夕方から翌朝までは蓄電池の放電で家をまかなうため、緑は長い下り坂になります。
- 青(買電)が一日を通してほぼゼロに張り付いているのが、蓄電池導入後の最大の変化です。導入前は夜間ずっと青い山がありました。
この家のデータでは
SOCの底は朝6:30の平均26%。つまり6.3kWhの電池は毎晩ほぼ働き切って朝を迎えています。充電116.8kWhに対し放電95.7kWhで、往復効率(ラウンドトリップ)は約82%。これは月が変わってもほぼ一定でした。
02蓄電池導入前後の6月比較 ― 自給率のジャンプ
掲載場所: 10年レポート 02
何を描いているか
同じ「6月」を、蓄電池がなかった10年間の平均(灰色)と、蓄電池導入後の2026年(色付き)で並べたものです。
読み方
- 注目は3本目の「買電」。214kWh→77.8kWhと64%減りました。発電した電気を売らずに貯めて夜使うようになった効果です。
- エネルギー自給率(=消費のうち買わずにまかなえた割合)は40.3%から72.9%へ跳ね上がりました。
- 「売電」も253→105kWhと減っていますが、これは悪いことではなく、11円でしか売れない電気を35円相当の買電回避に回した結果です。
03毎日の電気はどこから来たか ― 日次積み上げ
掲載場所: 10年レポート 03 / 月次レポート 01
何を描いているか
1日分の消費電力を「どこから調達したか」で3色に積み上げた棒グラフです。オレンジ=太陽光をそのまま使った分、緑=蓄電池からの放電、青=電力会社から買った分。破線は発電量です。
読み方
- 晴れた日はオレンジ+緑だけで棒が完成し、青がほとんど見えません。ほぼ自給自足の日です。
- 雨の日(6/3など)は破線(発電)が沈み、青が棒の大半を占めます。太陽が出なければ貯める原資もない、という当たり前が正直に出ます。
- 緑の厚みが毎日ほぼ一定なのは、6.3kWhという器の大きさで放電量に上限があるためです。
04発電量ヒートマップ ― 10年をひと目で
掲載場所: 10年レポート 04 / 月次レポート 05
何を描いているか
縦に年、横に月を並べ、その月の発電量を色の濃さで表した「発電のカレンダー」です。濃い琥珀色ほどたくさん発電しています。
読み方
- 毎年4〜5月が最も濃く、ピークです。日が長くなる一方、パネルがまだ熱くなりすぎない季節だからです。
- 真夏(7〜8月)が5月よりわずかに薄いのは、パネルの温度上昇で効率が落ちるためです。HITパネルは高温に強い方ですが、それでも傾向は残ります。
- 縦に眺めると、同じ月の色が10年間ほぼ変わっていません。パネルがほとんど劣化していない証拠です。
05年間発電量と予測ライン ― パネルは衰えたか
掲載場所: 10年レポート 05
何を描いているか
暦年ごとの発電量(棒)に、メーカーの予測値4,568kWh/年(黒破線)と、10年分の実績から引いた回帰トレンド(緑線)を重ねたものです。
読み方
- 実績は3,963〜4,461kWhで、予測の平均91.7%。予測にわずかに届かないのは、影・積雪・天候などの現実がシミュレーションより厳しいためで、9割超えは良好な部類です。
- 緑のトレンドは年−18kWh(−0.42%/年)。10年でわずか4%の低下で、太陽電池の一般的な劣化想定(0.5%/年前後)より良い成績です。
06歴代の同月とくらべる ― 今月は例年並みか
掲載場所: 月次レポート 03
何を描いているか
対象月と同じ月(この例では6月)を、記録のある全年ぶん並べたものです。オレンジが発電、青系が買電。当年だけ濃い色で強調されます。
読み方
- 発電のばらつきは「天候の当たり外れ」です。2026年6月は336kWhと歴代最低クラスで、梅雨の悪さが分かります。
- それでも買電(緑)は歴代のどの年より圧倒的に少ない ― 天候が最悪でも蓄電池の効果が上回った、という対比がこのグラフの見どころです。
07年間成績の途中経過 ― 今年は当たり年か
掲載場所: 月次レポート 04
何を描いているか
薄いオレンジの帯が過去10年の月別レンジ(最小〜最大)、灰色破線がその平均、濃いオレンジの折れ線が今年の実績です。
読み方
- 折れ線が帯の上寄りなら当たり月、下寄りならハズレ月。2026年は5月が過去最高級(514kWh)、6月が過去最低級(336kWh)と、極端な春でした。
- 月が進むごとに折れ線が右へ伸びていきます。年末に「今年の通信簿」が完成する、育つグラフです。
付録: 数字の定義
- エネルギー自給率
- (消費 − 買電) ÷ 消費。家で使った電気のうち、買わずにまかなえた割合。
- 自家消費率
- (発電 − 売電) ÷ 発電。発電した電気のうち、売らずに家で使った割合。
- SOC(State of Charge)
- 蓄電池の残量%。SOC枯渇日数は、1日のどこかで0%まで使い切った日の数。
- ラウンドトリップ効率
- 放電量 ÷ 充電量。電池に出し入れする際の損失を除いて、実際に取り出せた割合。